- いわんや
- いわんや【況んや】〔動詞「言ふ」の未然形に推量の助動詞「む」と反語の助詞「や」が付いた語。 漢文訓読に由来する語で, もと文末に「…といはんや」と補読されていたものが, 文頭の「況」字の訓に移行したもの〕連続する二文のあとの方の文頭におき, 前の文の場合でもそうなるのだから, あとの文の場合では言うまでもなくそうなるという意を表す。 まして。 なおさら。(1)文末の述語動詞に「む」「むや」を伴う。
「この玉たはやすくえ取らじを, ~竜の頸の玉はいかが取らむ/竹取」
(2)文末に述語をとらず, 「はや」「をや」などで結ぶ。「善人なほもて往生をとぐ, ~悪人をや/歎異抄」
(3)特に呼応のないもの。「この不況で大手スーパーでさえ苦しい。 ~うちのような個人商店はなお厳しい」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.